「ビアンヴニュバタールモンラッシェ・グランクリュ2020」
ドゥデ・ノーダン/フランス/ブルゴーニュ/AOCビアンヴニュバタールモンラッシェ/白ワイン/750ml/1本

ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェの畑は僅か3ヘクタールほどの面積しかありません。 このアペラシオンはピュリニー・モンラッシェ村側の畑の葡萄のみから造られています。ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェは、コート・ド・ボーヌの5つのグラン・クリュの中の一つです。

ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェの畑はバタール・モンラッシェの斜面の下側に位置し、畑に植えられている葡萄の木は、海抜240〜250メートルの間にあります 。土壌の性質はモンラッシェとあまり変わらない赤い泥灰岩が混ざる石灰岩質の土壌（水捌けがよく、ぶどうの木の根が石灰岩の底土に根ざして地中のミネラルを吸い上げることができます。）ですが、表土層が薄いことから繊細でエレガントな印象のワインが造り出されています。また南東向きの緩やかな斜面は、日当たりが良いため、葡萄がよく成熟します。年間生産量がわずかな特級畑です。

葡萄の収穫は手摘みで行われています。収穫された葡萄は手作業にて厳格な葡萄の選別、除梗が行われます。厳選された葡萄から造られたワインはオーク樽で熟成されます。

エメラルドがかった輝きのある美しい金色で、熟成とともに黄金色へと色調が移り変わっていきます。バターやホットクロワッサン、蜂蜜のような甘い香りの中にシダ、ドライフルーツ、スパイスを感じさせる複雑な香りを持っています。果実味、酸味、タンニンとの調和がとれた味合いでエレガントなボディを備えたこのワインは、世界最高の白ワインにふさわしい完璧なバランスを持っています。非常に長い余韻を持つ力強いワインに仕上がっています。

モンラッシェとは
モンラッシェは、フランスの二大銘醸地のひとつであるブルゴーニュ地方の中でも、白ワインのグラン・クリュが集中するコート・ド・ボーヌ（Côte de Beaune）の南側に位置する、わずか約8haのグラン・クリュ、およびそこで生み出される白ワインを指します。モンラッシェには、「禿げ山」という意味があります。モンラッシェの畑がある地域一体がブドウ以外の植物が生育しにくい石灰質土壌であったことがその名前の由来といわれています。また『三銃士』や『モンテ・クリスト伯』の著者として知られるフランスの小説家アレクサンドル・デュマが、「脱帽し、跪いて飲むべし」と称賛したという逸話も残されています。

モンラッシェの名を冠するワインは全てシャルドネ種から造られています。モンラッシェの、赤い泥灰岩が混ざる石灰岩質の土壌は水捌けがよく、ぶどうの木の根が石灰岩の底土に根ざして地中のミネラルを吸い上げることができます。また、南東向きの緩やかな斜面は、日当たりがよいため、葡萄がよく成熟します。

モンラッシェの畑は、「ピュリニー・モンラッシェ村（Puligny-Montrachet）」と「シャサーニュ・モンラッシェ村（Chassagne-Montrachet）」の2つの村にまたがっています。なお、この2村と、ピュリニーに隣接するムルソー（Meursault）を合わせた3村は「ブルゴーニュのコート・ド・ブラン」と呼ばれ、世界有数の高品質白ワインの産地として有名です。

モンラッシェには５つのグラン・クリュの畑があります。モンラッシェ、シュバリエ・モンラッシェ、ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ、バタール・モンラッシェ、クリオ・バタール・モンラッシェです。そしてピュリニー・モンラッシェ側のモンラッシェは「Montrachet」、シャサーニュ・モンラッシェ側のモンラッシェは「Le Montrachet（ル・モンラッシェ）」と呼ばれることが多いようです。

味わいの特徴はバターやドライフルーツ、スパイスやハチミツに喩えられる香りに、凝縮された果実感とシャープな酸、豊富なミネラル感、長い余韻が完璧に調和し、洗練された最高峰の白ワインの味わいに仕上げられています。土壌の違いにより、ピュリニー側のモンラッシェは、よりミネラリーで酸味豊かな、引き締まった味わいになります。シャサーニュ側のル・モンラッシェは、より果実味豊かでどっしりとした風格のある味わいになる傾向があるようです。ただし、「ミクロクリマ」と呼ばれるようにブルゴーニュのぶどう畑の土壌はたとえ同じ畑の中であっても多様に分化した特徴が表れるので、それぞれの生産者や銘柄によって異なる味わいを楽しむことができます。